2.既存ブロック塀の改修または補強
ブロック塀は地面から自立をしている板状の単純な構造物です。見掛けはしっかりしていても、その一部に安全性が欠けると塀全体の倒壊につながる危険性があります。特に地震時における道路側への塀の倒壊は、人身への被害また道路を塞ぐことによる避難や救助・消防活動などの妨げになります。
ブロック塀の診断カルテで注意を要する、または危険であるとの判定がでた場合は、早急に専門家と相談をして、そのブロック塀の状態に応じた補強をすることが大切です。なお、基礎がない、または根入れが少なすぎる場合は、すぐにつくり直しをしてください。
1.塀の高さ(2.2m以上の場合)の改修の一例
- 塀の高さが2mを超える部分のブロックを取り除く
- その頂部にD13の鉄筋を水平に入れ、これに縦筋を折り曲げ(かぎ掛け)るか、溶接をする
- 頂部に仮枠を組み立てる
- モルタルまたはコンクリートを打込む
2.控え壁(控え壁のない、間隔が広い場合)の改善の一例
- 塀の一部分を頂部から基礎まで幅20cm程度はつりとる(間隔3.4m以下)
- D10以上の鉄筋を図のようにそれぞれかぎ掛けをして配筋する
- 仮枠を組み立てる
- コンクリートを打ち込む
3.鉄骨で補強する一例
- アングルで図のような控え壁を工場でつくる
- 塀を挟むように帯鉄をボルトで締め付ける (間隔80cm以下)
- 控え壁を現場で建て込み、帯鉄と溶接する (間隔3.2m以下)
- 控え壁の基礎部分に仮枠を組み立てる
- コンクリートを打込む
これら改修・補強は一時的な方策ですから、なるべく早い時期につくり直すことをお考えください。

